【転職】残業が少ない職場の選び方

転職

私はこれまで12年以上5社に渡り機械設計、開発、技術に携わってきました。

このページでは、機械設計者が転職をする際に残業時間が少ない職場の選び方を解説します。

  • 副業する時間が欲しい
  • 勉強・スキルアップの時間が欲しい
  • 趣味の時間が欲しい
  • 家族と過ごす時間を増やしたい
  • 友人と飲みに行きたい
  • 疲れが取れない・とにかくゆっくりしたい

特に設計・開発系の仕事をしていると、図面の締め切り前なんかはとてつもなく労働時間が伸びます。

結論、私の実体験となりますが「面接時間が転職先の職場の定時間内でしか調整できない」職場へ転職してみた結果、圧倒的に残業時間が少なかったです。

それでは各詳細です。

面接時間を指標にする

まず転職活動を始めるにあたり、転職サービスに登録しマッチング/スカウトされた後は面接時間の調整をする必要があります。

カジュアル面談や1次面接を問わず、ミーティングを設定する時間がその会社の定時内(例えば9時〜18時)の間でしか調整できない会社が稀にあったりします。

リモート面談/面接を行う場合、求職者側の立場で考えると自身の業務時間外で面接をしたがるのが常だと思いますが、ここに落とし穴があります。

いくら調整しようとしても、頑なに定時内でしかミーティングしてもらえない会社。

このような会社は、定時後は会社に誰もいない可能性が高く、サービス残業も無いと推測できます。

現職で労働時間が長い、もしくは激務で転職活動に充てられる時間が無い方も多いかと思われますが、定時内でしか面接時間の調整ができない求人を見つけたらチャンスです。

有給取得は労働者の権利です。

勇気を出して有給消化&面接して話を聞いてみて下さい。

オファーレター(内定通知書)の残業時間は信頼できるか?

私の経験ベースでの話になりますが、信頼できる確率は50:50という印象です。

中には本当に残業が無い会社もあります。

私は過去東証プライム上場企業から内定を頂き就労した経験がありますが、この会社の内定通知書は半分本当で半分ウソでした。

内定通知書に「全社平均◯◯時間」と書いてあったのですが、実際に配属された部署の残業時間は大幅にかけ離れていました。

36協定の上限ギリギリ(毎月60~80hくらい)まで残業しており、当時の退勤時間は毎日21〜22時という社畜っぷり。

恐らく、定時で上がれる緩い部署と激務な部署が混じり合っている組織形態なのでしょう。

面接時、可能な限り実務を行っている従業員にも同席してもらい、実態の把握に努めておくと失敗が少ない印象です。

みなし残業に注意

昨今、求人倍率の上昇に伴い好条件でないと人材の獲得が困難になっていますが、元々働いている社員の待遇とかけ離れた条件でのオファーは出せないし、もらえません。

そこで登場するのが「みなし残業」です。

基本給を低く抑えたいor上げることができないが、支払いの給与総額は山盛りに盛ることができます。

過去、私が面接を受けて内定まで漕ぎつけた会社で「残業はほぼ無いけど、あなたの希望年収に合わせるためにみなし残業40時間つけといたよ♥」ということがありました。

実際にその会社に入社しなかったので真偽のほどは分かりませんが、中には本当に残業無しでみなし残業分の給与を支払ってくれる会社もあるでしょう。

しかし、後から就業規則の改定をしたり「業績悪いから残業&みなし残業代カットで!」と通達してくる会社が実在するのも事実です。

「業績悪いから〜」「皆大変なんだから〜」などと言われると、同調圧力の強い日本人の民族性も後押しして抵抗が難しくなります。

大抵みなし残業で設定されている時間より業務量があることが大半なので、そもそも「残業が少ない」という条件と一致しません。

残業を減らしたいのであれば、そもそも「みなし残業」がある会社に入社するのはオススメしません。

【最終手段】現地まで見に行く

設計は事務職ですが、職場のオフィスに出勤して勤務することが多いです。

現場に行ってモノを見たり、測定・試験業務などを行うためです。

大企業などで業務分担がきっちり分かれていて設計者は設計しかやらない場合、リモートワーク主体の職場もあるかもしれませんが少数派です。

この働き方を逆手に取り、転職先の会社を見に行って何時に事務所の明かりが消えるか確認する方法があります。

現地確認する場合、下記5点に注意する必要が有ります。

  • 自分の配属予定となる部署の部屋やフロアの場所が正確に分かっている
  • ノー残業デーの制度がある場合、その日は避ける
  • 連休前後や週末を避ける
  • 会社の近くに怪しまれず観察できる場所がある
  • 可能であれば時期を分けて2〜3回偵察する

これらを確認する前に、少なくとも一回は現地で面接を済ませており、ある程度の事前情報を得ていないと有効ではありません。

以下、解説です。

現地確認の注意点① 執務室の場所確認

部署によって業務負荷が異なるので、自身の配属される職場の残業時間を把握したい場合は場所の特定をしておきましょう。

工場併設の場合、現場で二交代や三交代勤務が組まれていることもあるので、ただ人の出入りや明かりの消灯確認をするだけでは不十分です。

現場で面接するチャンスがあれば「職場を見せて下さい」とお願いすれば大抵見せてもらえます。(そこで渋るような会社はそもそもヤバイので避けて下さい)

建物の何階で、窓から何が見えるか確認できたら大凡場所が把握できます。

守衛さんがいるような大きな会社は、そもそも敷地が広大で執務室を特定することが困難です。

会社の敷地に堂々と入れる「面接」という数少ないチャンスを有効活用しましょう。

現地確認の注意点② ノー残業デーの確認

言うまでもありませんが、ノー残業デーに残業時間の確認をしに行っても正確な数字がわかりません。

ノー残業デーの制度がある会社の場合、大抵は一月に2〜4日程度設定されています。

この場合、週中の水曜日が該当していることが多いかと思われます。

面接で「残業削減の取り組みは何かされていますか?」などと聞いて探ってみましょう。

現地確認の注意点③ 連休前後と週末を避ける

これも当たり前ですが、連休前後は有給消化のために勤務者が少なくなっている場合があり、正確な実態が分からないことがあります。

週末も飲み会の日と被る可能性があるでしょう。

現地確認の注意点④ 会社の近くに監視できる場所があること

会社の正面口にずーっと突っ立って観察していると完全に不審者です。

近くに喫茶店かファミレスでもあればベストですが、読書や映画鑑賞の趣味でもない限り暇を持て余しそうです。

転職先の会社が駅近の場合、友人に事情を説明して偵察のついでに居酒屋などに飲みに行くのもいいかもしれません。

現地確認の注意点⑤ 時期を分けて2〜3回確認する

一回目の偵察で消灯時間が遅かったとしても、たまたま繁忙期と被った可能性があります。

当たり前ですが、数週間に分けて退勤時間を把握することで平均的な残業時間が把握できます。

【まとめ】絶対に失敗したくないなら確実な情報収集を

残業を減らしたいということは現在残業が多く、転職に充てられる時間の確保が難しい状況でしょうから、現地まで出向いて情報収集するのはハードルが高いでしょう。

しかし「年齢的に最後の転職にしたい」「転職で失敗してキャリアに傷をつけたくない」など、絶対に失敗したくないという方は、多少無理をしてでも現地に赴き確認することをおすすめします。

中小企業なんかは、ネットに情報が落ちていないことも多々あります。

エージェントは求人を出している企業がお客さんなので、全面的に信頼するには見極めが難しいです。

最後に信頼できるのは自分の直感です。

転職することに焦って、違和感をスルーしないよう気をつけて下さい。

少しでも違和感を感じたら、紙にでも書き出して冷静に判断してください。

この記事が、少しでもどなたかのお役に立てれば幸いです。

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